「メディアに洗脳されないために」
「メディアに、人間が洗脳される」
にわかに信じない人物もいるかもしれないが、これは高確率で、起こり得る事態である。
インターネットの洗脳も、昨今では大きいが、
もっともな「大衆洗脳装置」と言えば、
やはり、「テレビ」であろう。
家にいる時間は、テレビをつけっぱなし、
そして、帰宅したらテレビのリモコンを触る癖のついてしまっている方は、要注意だ。
テレビの最大のお客様は、テレビの前の「あなた」ではなく、「スポンサー」である。
各局は、スポンサーに支持されるよう、番組に工夫を凝らし、その競争は激しい。
不確かな情報であっても、テレビが言えば、それらしく聞こえるし、
「みんなも観ているし、きっとそれは正しいのだ」、という思い込みを作り上げる。
対して、本の場合、1冊が完成するまでに、かなりのスクリーニングがかかっている。
本の情報にも、ウソ、デタラメは多いが、世に出るまでにかかっているプロセスの量が明らかに違う。
テレビをうまく操り、本から大量の情報を得て、
大衆を操作した人物の最たる例が、あの、
アドルフ・ヒトラーであろう。
数千冊の書物を有し、夜中までページをくくる音が隣室に聴こえたという。
そして、テレビの持つ大衆煽動力を利用し、独裁者と成り上がった。
筆者に言わせれば、本の持つ本来のパワーを、歴史上、最大限に悪用した人物である。
あれだけの悲劇を引き起こした要因は、テレビという「洗脳装置」だったのである。
もちろん、短時間のバラエティやニュースの視聴は、娯楽にもなるし、人と会話を合わせるネタにもなる。
ただし、1日、3時間も4時間もヘビーに視聴するのは、ご法度だ。
それだけで、能動的な思考力が失われ、テレビの奴隷と成り下がる。
テレビをうまく使い倒すか、支配されるか、だ。
NoriHaru